高校生の学習用タブレットの選び方
学校では、1人1台の学習用タブレットを整備するGIGAスクール構想が始まりました。高校の場合、自治体によっては学習用タブレットの費用が保護者負担になります。
保護者負担の場合、学習タブレットの購入方法は自治体によって違います。主な購入方法は以下の通りです。
- 学校が指定するタブレットを購入する(BYAD)
- 学校が推奨する複数のタブレットから選んで購入する(CYOD)
- 自分が持っているタブレットを持っていく(BYOD)
学校によって購入ルールが変わるため、混乱する保護者も多いようです。具体的に例をあげながら、学習用タブレットの選び方を解説します。
例1「学校の推奨品がある」
学校の推奨タブレットがあるけれど、自由に選んで良いというパターンです。ただし推奨品は、コストパフォーマンスが低い製品が選ばれるケースもあります。
実際に、自分が大学へ入った際はパソコンの購入を強く勧められました。しかし、学内で販売された推奨品は高価な割に性能がイマイチでした。
基本的には、自分でタブレットを選ぶことをおすすめします。記事の後半に、おすすめのタブレット情報をまとめています。
例2「性能に条件がある」
学校がタブレットの性能を指定する場合、基本的に高い性能は要求されません。最新のタブレットであれば、CPU・メモリ・ストレージなどの条件を満たすはずです。
唯一、ディスプレイサイズには注意が必要です。例えば「10インチ以上」の指定がある場合、「iPad mini」や「8インチタブレット」は条件を満たしません。
記事の後半にまとめているタブレットは、全て基本的な性能を備えた製品を選んでいます。
例3「キーボードが必須」
学校からキーボードを備えたタブレットを指定された場合は、2in1パソコンをおすすめします。
2in1パソコンは、ノートパソコンとタブレットを切り替えて使える端末です。パソコン用のキーボードを搭載しているため、スムーズにタイピングできます。
タブレットにキーボードアクセサリが用意されている場合もありますが、パソコンのキーボードと比較すると文字が打ちにくく感じます。
記事の後半でまとめている「Windows 2in1パソコン」か「Chromebook 2in1パソコン」の中から選ぶことをおすすめします。
例4「購入費用を抑えたい」
「家にあるタブレットを持ってきてもらえば大丈夫です」と言われた場合は、高価なタブレットは必要ありません。
ブラウジングや動画視聴など、高い性能を必要としない用途が中心となるはずです。リーズナブルなタブレットでも十分に作業できます。
できるだけ購入費用を抑えたい場合は、Androidタブレットがおすすめです。Xiaomiの「Redmi Pad SE」であれば2万円前後で購入できます。
例5「OSの指定がある」
「Windows」「Chromebook」「iPad」などOSの指定がある場合、タブレットを活用していきたい学校の意図が読み取れます。
学校でタブレットのOSを統一すると、学習を進めやすくトラブルにも対応しやすいためです。
記事の後半では、OS別におすすめのタブレットをまとめています。コストパフォーマンスが良い製品を紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
Windows 2in1パソコン
2in1パソコンは、パソコンとタブレット2通りの使い方ができる端末です。文字を入力する際はパソコン、動画視聴する際はタブレットなど利用シーンに応じて使い分けできます。
2in1パソコンは、主に「Windows」と「Chromebook」2種類のOSがあります。「Windows」は仕事で最も使われるOSであり、操作に慣れておくと将来役に立ちます。
デメリットは、Windowsアプリの数がiOSやAndroidと比べて少ない点です。タブレットよりもパソコンの使い方がメインとなる方におすすめします。
Lenovo「IdeaPad Flex 570」
Lenovo(レノボ)の「IdeaPad Flex 570」は、14インチのIPS液晶ディスプレイを搭載。大きな画面でパソコン作業がはかどります。
コンバーチブル型でディスプレイを360°回転させると、タブレットとして使用できます。高性能なタッチペンも最初から付属しているため便利です。
CPUは「Ryzen 7 5700U」、メモリは16GBと非常に高性能。バッテリー駆動時間が13時間あるため、外出先でも余裕をもって使えます。
Dynabook「Dynabook KZ11/U」
Dynabook(ダイナブック)は日本から生まれたノートパソコンのブランドです。小型で持ち運びやすいノートパソコンとして定評があります。
「Dynabook KZ11/U」はデタッチャブル型の2in1パソコンで、ディスプレイとキーボードを分離できます。画面は10.1インチで、タブレットとしても使いやすい大きさです。
CPUが「Celeron N4020」と性能が低い点が気になります。使い勝手は良いため、高校在学中のタブレットと割り切って使用できる方におすすめです。
Chromebook 2in1パソコン
2in1パソコンは、パソコンとタブレット両方の使い方ができるため便利です。中でも「Chromebook」はリーズナブルな製品が多く、低価格で購入できます。
「Chromebook」はGoogle PlayストアからAndroidアプリをインストールして使用できます。Androidアプリは非常に数が豊富なため、様々な使い方が可能です。
ただし、「Chromebook」は仕事でほとんど使われず将来性は劣ります。学生時代の勉強用タブレットとしては優秀なため、割り切って使用できる方におすすめです。
Lenovo「IdeaPad Flex 3i」
Lenovo(レノボ)の「IdeaPad Flex 3i」は、12.2インチの2in1パソコンです。コンバーチブル型で360°回転させるとタブレットになります。
起動にかかる時間は最短6秒で、ディスプレイを開いてすぐに作業を始められます。OSは自動更新されるため、セキュリティも万全です。
最長で12時間使用できるバッテリーを搭載しており、学校でも充電せずに使えます。
ASUS「Chromebook Detachable CZ1」
ASUS(エイスース)の「Chromebook Detachable CZ1」は、キーボードを分離できるデタッチャブル型の2in1パソコンです。
画面サイズは10.1インチとコンパクトで、キーボードを外すと一般的なタブレットの大きさになります。重さは500グラムで持ち運びも簡単です。
高性能なASUS USI Pen付属で、4,096段階の筆圧検知に対応しています。タッチペンは本体に収納すると、自動充電されるため便利です。
iPad タブレット
日本で一番売れているタブレットが「iPad」です。使っている人が多いため、操作方法が分からない際もすぐ人に聞けます。
「iPad」はタブレットの中でも、特にディスプレイとカメラが優秀です。動画視聴・画像編集・ビデオ通話で力を発揮します。
唯一の欠点は、Androidタブレットよりも高価な点です。購入できる予算があれば、「iPad」を選んでおいて間違いはありません。
Apple「iPad Air」
Apple(アップル)の「iPad Air」は、通常の「iPad」と比較して一回り大きな10.9インチの画面を搭載。Liquid Retinaディスプレイで美しくキレイな映像を表示します。
CPUはM1チップ搭載で、重たいアプリや複数のアプリもサクサク動きます。Wi-Fi 6と5G対応で、インターネット通信も高速です。
充電ケーブルはUSB-Cコネクタ採用で、汎用性があって便利。カラーも5色から選べて、自分好みのデザインが見つかります。
Apple「10.2インチiPad」
Apple(アップル)の「10.2インチiPad」は、2024年1月1日現在Amazonで一番売れているタブレットです。
人気の秘密は、価格と性能のバランスが良い点。5万円を切る価格ながら、どのような使い方においてもパワフルなパフォーマンスを発揮します。
Apple PencilやSmart Keyboardに対応しており、タッチペンやキーボードの導入も簡単です。
Android タブレット
Androidタブレットは、数多くのメーカーが販売しています。製品の種類が多く、粗悪なタブレットも存在しているため注意が必要です。
Androidタブレットで有名なメーカーとしては、Samsung・Xiaomi・Lenovoなどが挙げられます。信頼性が高く、コストパフォーマンスも抜群です。
AndroidタブレットはiPadと比較して、非常に安い価格を実現しています。タブレット購入の予算をできるだけ抑えたい方におすすめです。
Samsung「Galaxy Tab A9+」
Samsung(サムスン)の「Galaxy Tab A9+」は、11インチのAndroidタブレット。シンプルなメタルボディでスタイリッシュなデザインです。
Galaxyのタブレットシリーズでは、一番リーズナブルなモデルです。価格は35,800円(2024年1月1日時点)とiPadよりも安く購入できます。
ストレージは64GBですが、microSDカードに対応しています。アプリが増えても、簡単に増設できるため安心です。
Xiaomi「Redmi Pad SE」
Xiaomi(シャオミ)の「Redmi Pad SE」は、11インチのAndroidタブレットです。21,800円(2024年1月1日時点)と圧倒的な安さを誇ります。
リーズナブルな価格にも関わらず高性能。CPUに「Snapdragon 680」を搭載し、メモリ4GB・ストレージ128GB・バッテリー8,000mAhと驚異的なコストパフォーマンスです。
Xiaomiは世界3位のスマートフォンメーカーで信頼性も抜群。予算をできるだけ抑えたい方におすすめのタブレットです。