「16:9」モニターの特徴
アスペクト比(画面の縦横比率)が「16:9」のモニターは、ワイド型と呼ばれます。現在市場で最も一般的な比率であり、販売されているモニターの約8割は「16:9」です。
モニター画面の鮮明さを表す解像度は、HD(1280×720)・フルHD(1920×1080)・WQHD(2560×1440)・4K(3840×2160)等の種類があります。
「16:9」モニターのメリット
- 映像を画面いっぱいに表示できる
- 左右に2つのウィンドウを並べられる
- コストパフォーマンスに優れている
映画・ドラマ・アニメなどの映像メディアは、ほとんどが「16:9」の画面比率に合わせて制作されています。映像を画面いっぱいに表示できるため、臨場感が抜群です。
画面サイズが横に広いため、左右に2つのウィンドウを並べることが可能。パソコン作業の効率が向上する、動画や音楽を楽しみながら作業できる等のメリットがあります。
モニター市場で一般的な画面サイズの「16:9」は、各社が多くの製品を販売。競争率が高いため価格が下がりやすく、コストパフォーマンスに優れています。
「16:9」モニターのデメリット
- 縦方向の表示領域が狭い
- 万能で特化した特徴がない
画面サイズが横に広い「16:9」のモニターは、縦方向の表示領域が狭くなります。ウェブサイトの文章を読む際、Word等で文書作成する際にスクロールする手間が増えるでしょう。
「16:9」は万能で、どのような目的にも使用可能です。その分、ゲームにおいて左右の視野が広い・縦長で文章が読みやすい等の特化した特徴がなく、個性に欠けるという言い方もできます。
「16:9」のおすすめモニター
IODATA(アイ・オー・データ)の23.8インチモニターは、「BCN AWARD 2023」(全国大手家電量販店の2022年実売データ集計)の「液晶ディスプレイ部門」でトップシェアを獲得しています。
広視野角のADSパネルを採用し、どこから見ても鮮やかな映像を見ることが可能。パソコンと連動し自動で電源オフできるため、ノートパソコンのデュアルディスプレイ化にも最適です。
HDMI端子・スピーカー搭載・VESAマウント対応・スマホスタンド付きと機能面も言うことなし。14,800円(2024年3月22日時点)と価格も安く、コストパフォーマンスに優れたモニターです。
「ウルトラワイド」モニターの特徴
アスペクト比(画面の縦横比率)が「21:9」のモニターは、ウルトラワイド型と呼ばれます。一般的なワイド型のモニターよりも、さらに横に広い特徴を持ちます。
モニター画面の鮮明さを表す解像度は、UWFHD(2560×1080)・UWQHD(3440×1440)・5K2K(5120×2160)等の種類があります。
「ウルトラワイド」モニターのメリット
- 作業領域が広く、複数のウィンドウを並べられる
- 映像メディアへの没入感が高い
- FPSゲームやレースゲームに適している
画面の横幅が非常に広いため、複数のウィンドウを同時に表示しながら作業できます。動画編集や音楽編集においても、タイムラインを横に広げられるため見やすいです。
「ウルトラワイド」モニターは、画面が湾曲して使用者を包み込む、曲面型と呼ばれる製品が販売されています。映像への没入感が高く、映画やゲームをより深く楽しむことが可能です。
FPSゲームやレースゲームの場合、左右の視野の広さが非常に重要です。「ウルトラワイド」モニターであれば、視野を広げてゲームを有利にできるでしょう。
「ウルトラワイド」モニターのデメリット
- 対応していないコンテンツがある
- 左右に広い設置スペースが必要になる
映像やウェブサイトのコンテンツは、一般的には「16:9」に最適化されて制作されています。「ウルトラワイド」に対応していないコンテンツを見る際は、左右に黒いスペースが表示されます。
画面が横に長いため、設置スペースも大きくなります。特に曲面型の「ウルトラワイド」モニターは、奥行きのスペースも必要になるため注意が必要です。
「ウルトラワイド」のおすすめモニター
LGの34インチ曲面型ウルトラワイドモニター「UltraGear」は、ゲーマーのために開発されたゲーミングモニター。解像度はUWQHD(3440×1440)と、リアリティの高い映像で臨場感抜群です。
リフレッシュレート160Hz・滑らかな映像表示・入力遅延の抑制・残像感軽減・ブラックスタビライザー(暗い部分を明るく映し出す)など、快適にゲームできる機能を多く搭載しています。
高出力の7W+7Wステレオスピーカーを内蔵しており、迫力ある音声を出力。最高のゲーム体験ができる大画面の曲面型ウルトラワイドモニターが5万円を切る価格と、とびきりの満足感を得られる製品です。
「3:2」のモニターの特徴
アスペクト比(画面の縦横比率)が「3:2」のモニターは、一般的なワイド型と比較して画面が縦に長く、スクエア型と呼ばれます。最近注目を集めており、特に小型化が求められるノートパソコンに採用されることが増えています。
モニター画面の鮮明さを表す解像度は、1920×1280・2160×1440・3240×2160・3840×2560等の種類があります。
「3:2」モニターのメリット
- 文章を読む際、一度に表示できる情報量が多い
- 紙の比率に近いため文章や画像が見やすい
- コンパクトで小さなスペースにも設置しやすい
「3:2」のモニターは縦に長いため、ウェブブラウザ・Word・Excel等において、一度に表示できる文章量が増加。スクロールする回数も減るため、作業効率が上がります。
A4サイズの紙の比率に近く、文章や画像を見やすく表示できます。また、印刷を前提とする場合も、完成時の見栄えを正確に把握しやすいです。
左右の長さが短くコンパクトなため、小さなスペースにも設置可能。特にノートパソコンにおいては、持ち運びしやすいメリットがあります。
「3:2」モニターのデメリット
- 映像コンテンツの没入感が薄れる
- 複数のウィンドウを並べにくい
多くの映像作品は、「16:9」のモニターに合わせて制作されています。「3:2」モニターで見ると上下に黒いスペースが表示されるため、没入感が薄れる可能性があります。
複数のウィンドウを左右に並べると、それぞれの表示領域が縦長となり見にくいです。基本的には、一つのウィンドウで作業することになります。
「3:2」のおすすめモニター
HUAWEIの「MateView」は、ベゼルレスデザインの28.2インチ「3:2」型モニター。画素数は4Kに150万画素を追加した3840×2560ピクセルで、驚くべき画面の鮮明さを実現しました。
10.7億色表示・500nitの最大輝度・コントラスト比「1200:1」で、デザイン作業に力を発揮。内蔵マイク×2・内蔵スピーカー5W×2・ヘッドフォンジャック搭載と、通話やミーティングも快適です。
スマートバー搭載で、ノートパソコン・スマートフォン・タブレットの切り替えも瞬時に完了。作業効率を大幅に向上させる、仕事目的に最強のモニターです。
目的別のおすすめモニター形状
「16:9」「ウルトラワイド」「3:2」それぞれのモニターのメリット・デメリットを踏まえて、目的別にどれを選ぶべきか解説します。
リモートワークなど仕事に使う方は「3:2」
リモートワークなど仕事用のモニターとして使う場合は、「3:2」のアスペクト比(画面の縦横比率)がおすすめです。
一度に表示される文章量が多く、文書作成において仕事の効率を上げられます。また、A4サイズの紙の比率に近いため、完成時の見栄えを把握しやすく、デザイン作業にも向いています。
ゲーム用に使う方は「ウルトラワイド」
ゲーム画面を表示するためのモニターが欲しい方は、「ウルトラワイド」のアスペクト比(画面の縦横比率)がおすすめです。
特に、FPSゲーム・レースゲームにおいては左右の視野が広がるため、よりゲームを楽しみやすくなります。また、曲面型の「ウルトラワイド」モニターは没入感抜群です。
映像コンテンツを楽しみたい方は「16:9」
映画・ドラマ・アニメ等の映像コンテンツを楽しみたい方は、「16:9」のアスペクト比(画面の縦横比率)がおすすめです。
映像コンテンツは、基本的に「16:9」のアスペクト比で最適化されています。映像を画面いっぱいに表示できるため、作品をより深く楽しめます。
仕事用に特化するなら「16:18」のモニターもオススメ
「16:18」のおすすめモニター
LGのデュアルアップモニターは、27.6インチの「16:18」型モニター。画面が縦に長いため、インターネット・Word・Excel等で多くの文章を表示できます。
エルゴノミックアームモデルは、デスクに固定するアームスタンドを標準装備。左右335゚の角度調整・上下-25゚~25゚のチルト角調整・130mmの高さ調整・ピボット対応で、ベストポジションに画面を配置できます。
映像入力・データ転送・接続機器の充電が同時にできる「USB Type-C」に対応しており、ノートパソコンとの接続はケーブル1本で完了。在宅で文章作成や画像編集を行う、リモートワーカーにピッタリのモニターです。