ニコン「Z fc」のスペック
「Z fc」は、世界を代表するカメラメーカーであるNikon（ニコン）が、2021年7月23日に発売したミラーレスカメラです。
「Z fc」の特徴は、何と言ってもその可愛いデザイン！従来のNikon（ニコン）のデザインスタイルからは想像できないようなオシャレなカメラで、発表当初から話題を集めています。
まずは、「Z fc」の詳しいスペックを見てみましょう。
| タイプ | ミラーレス |
|---|---|
| レンズマウント | ニコンZマウント |
| 有効画素数 | 2088万画素 |
| 撮像素子 | 23.5×15.7mmサイズCMOSセンサー（APS-C） |
| 撮影感度 | ISO 100～51200 |
| 記録フォーマット | JPEG、RAW（同時記録可能） |
| 高速連続撮影 | 約5コマ/秒 |
| シャッタースピード | 1/4000～30秒 |
| 液晶モニタ | 3インチ（104万ドット） |
| ファインダー形式 | 電子ビューファインダー、0.39型XGA OLED（約236万ドット） |
| ファインダー倍率 | 1.02倍 |
| 可動式モニタ | バリアングル液晶（タッチパネル） |
| バッテリー型番 | EN-EL25 |
| 記録メディア | SDカード、SDHCカード、SDXCカード |
| セルフタイマー | 20/10/5/2秒 |
| インターフェース | USB Type-C、HDMIマイクロ |
| 動画記録画素数 | 4K(3840×2160)、29.97fps |
| 動画ファイル形式 | MOV/MP4 |
| 映像圧縮方式 | H.264/MPEG-4 AVC |
| 音声記録方式 | リニアPCM、AAC |
| ネットワーク | Wi-Fi、Bluetooth 4.2、BLE(Bluetooth Low Energy) |
| 機能 | 自分撮り機能、タイムラプス、ライブビュー、バルブ、USB充電 |
| 幅x高さx奥行き | 134.5×93.5×43.5 mm |
| 重量 | 390 g |
ニコン「Z fc」の良いところ
- オシャレなデザインで持っているだけで楽しくなる
- 3つのダイヤルで簡単に設定を変更できる
- ファインダー搭載で写真を撮る喜びを感じられる
- 小型で軽いから持ち歩く機会を増やしてくれる
- バリアングルモニターで様々な撮影スタイルに対応できる
オシャレなデザインで持っているだけで楽しくなる
「Z fc」は、従来のニコンのミラーレスカメラシリーズからデザインを一新。レンズをほぼ中心に配置したシンメトリーに近いデザインで、カメラ自体の美しさを強調しました。写真や動画の撮影だけでなく、身に付けるアクセサリーとしての役割も果たします。
ボディーの人工皮革部分は、サンドベージュ・ミントグリーン・ナチュラルグレー・コーラルピンク・ホワイト・アンバーブラウンと6種類のカラーを用意。自分好みのカメラカラーを選ぶことで簡単に個性も演出可能です。
3つのダイヤルで簡単に設定を変更できる
「Z fc」は、カメラの上部に3種類のダイヤルを配置。左からISO感度ダイヤル、シャッタースピードダイヤル、露出補正ダイヤルが搭載されています。
また、同じく上部にはレンズの絞り具合を表すF値を表示する小窓を配置。F値を把握することで、写真のボケ具合を簡単に調整できるため便利です。
カメラ初心者の最初の壁として立ちはだかる、ISO感度・シャッタースピード・F値・露出補正をいつでも簡単に変更できるため、マニュアル撮影の楽しさを早く覚えられます。
ファインダー搭載で写真を撮る喜びを感じられる
「Z fc」には、236万ドットの有機ELパネルによる電子ビューファインダーを搭載。視野率が約100%、倍率が約1.02倍と見たままに近い景色を映し出せます。
また、電子ファインダーには画像モニターと同じ設定状態を表示可能。ファインダーを覗きながらでも設定の確認や変更ができます。
ファインダーを覗くと写真の画角以外の景色が見えなくなるため、より写真撮影に集中できます。写真を撮る喜びを存分に感じられるカメラです。
小型で軽いから持ち歩く機会を増やしてくれる
「Z fc」は、「NIKKOR Z 28mm f/2.8」レンズと組み合わせても約525グラムと驚くほどの軽さ。カバンに入れて簡単に持ち歩けます。
カメラボディにはマグネシウム合金を採用し、衝撃に強く持ち運ぶ際にも安心。末永く使用できるように堅牢性と耐久性にもこだわっています。
カメラが重いと持ち運ぶのが億劫になることも少なくありません。小さく軽いボディーは、いつでもどこでもカメラを連れていけるメリットがあります。
バリアングルモニターで様々な撮影スタイルに対応できる
「Z fc」のカメラモニターは、ニコンのミラーレスカメラZシリーズで初めてバリアングルモニターを採用。ハイアングル・ローアングル・自分撮りなど様々な撮影スタイルに対応できます。
ファインダーをメインに使用する方は、モニターを裏面に収納することでより撮影に集中することも可能です。
カメラの構図を考えて撮影したい場合には、水準器や格子線を表示することで構図決めをバックアップ。写真撮影の上達も助けてくれるカメラです。
ニコン「Z fc」の気になるところ
- 初心者が購入するには価格が高め
- ミラーレスのファインダーは本物の光ではない
- レンズラインナップの数が少ない
- ボディ内手ブレ補正を搭載していない
- ダストリダクションシステムを搭載していない
初心者が購入するには価格が高め
「Z fc」の価格は、大手カメラメーカーのミラーレスカメラエントリーモデルの価格と比較すると、高めの価格帯になっています。
初めてミラーレスカメラを購入する方にとっては、少し購入に勇気がいる値段と言えるでしょう。
ミラーレスのファインダーは本物の光ではない
ミラーレスカメラの電子ビューファインダーは、有機ELパネルが使われているため、一眼レフカメラのようにレンズから光は入ってきません。
本物の光を見ながら撮影したいと考える方にとって、「Z fc」は満足できない可能性があります。
レンズラインナップの数が少ない
「Z fc」は、ニコンのミラーレスカメラシリーズ「Z シリーズ」用の「Z マウント」を採用しています。そして「Z マウント」に装着できるレンズは「NIKKOR Z」のレンズです。
「NIKKOR Z」のレンズラインナップは一通りそろっていますが、他の大手カメラメーカーのレンズラインナップや、一眼レフカメラのレンズラインナップと比較すると数が少なめです。
ボディ内手ブレ補正を搭載していない
「Z fc」の手ブレ補正は、レンズシフト方式によるレンズ手ブレ補正です。さらに撮影された画像を補正する電子手ブレ補正機能も搭載しています。
レンズ手ブレ補正は、ボディ内手ぶれ補正と比較して回転ぶれに対応しにくい特徴を持つため、夜景撮影などの手振れ補正には不向きです。
ダストリダクションシステムを搭載していない
「Z fc」には、カメラ内部の撮像素子のホコリを除去するダストリダクションシステムが搭載されていません。
ホコリはレンズ交換時に入ることが多く、撮像素子にホコリが付着すると、写真にホコリが写ってしまう可能性があります。
ニコン「Z fc」を初心者におすすめする理由
- 自分が見ている景色をそのまま切り取れる
- ISO感度・シャッタースピード・露出補正が一目でわかる
- 外へと持ち出す機会を増やしてくれる
- ファインダーを覗くことで被写体に集中できる
- オシャレなデザインで気分が上がる
自分が見ている景色をそのまま切り取れる
ISO感度・シャッタースピード・露出補正が一目でわかる
外へと持ち出す機会を増やしてくれる
ファインダーを覗くことで被写体に集中できる
オシャレなデザインで気分が上がる
2種類のレンズキットどちらを選ぶべき？
「Z fc」は、本体ボディのみの販売の他に「NIKKOR Z 28mm f/2.8」が付属した「Special Edition キット」と、「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」が付属したレンズキットが販売されます。
「NIKKOR Z」のレンズラインナップを持っていない方向けに、2種類のレンズキットのどちらを選ぶべきか解説します。
「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」の特徴
「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」は、標準ズームレンズと呼ばれる種類のレンズです。広角の16mmから、人の目に近い30mm前後、中望遠の50mmと幅広いズーム範囲をカバーします。
ズームレンズの利点は自分が移動せずに、撮影範囲を変えられる点です。遠くの被写体を撮影する際は、ズームで被写体を引き寄せて撮影できます。逆に広がりを持たせて撮影したい場合には、広角が便利です。
ズームレンズは焦点距離を変えられるため、様々な撮影用途に対応しやすいメリットがあります。
「NIKKOR Z 28mm f/2.8」の特徴
「NIKKOR Z 28mm f/2.8」は、単焦点レンズと呼ばれる種類のレンズです。短焦点レンズは、F値が小さく明るいレンズが多い特徴を持ちます。実際に「Z fc」の場合も、標準ズームレンズのF値が「f/3.5-6.3」に対して、単焦点レンズのF値は「f/2.8」と明るめです。
F値が小さいと、写真のボケを強く出すことが可能。注目させたい被写体にピントを合わせ、背景をボケさせることで、より印象的な写真を撮影できます。
ただし、単焦点レンズは焦点距離が固定されているため、撮影者自身が動く必要があります。例えば、被写体を大きく写したい場合は自分が近寄り、広角に写したい場合は自分が遠ざかります。
初心者には「NIKKOR Z 28mm f/2.8」がおすすめ
ニコン「Z fc」はこのような方におすすめ
- 可愛くてオシャレなカメラが欲しい方
- 初めてミラーレスカメラを購入する方
- これから写真を勉強していく方
