モニターとテレビの違い
- TVチューナーが内蔵されているか
- スピーカーが搭載されているか
- リモコンが付属しているか
- 接続端子がどのような機器に最適化されているか
- 画質がどのような映像に最適化されているか
TVチューナーが内蔵されているか
モニターはOSが搭載されておらず、パソコンや映像出力デバイスを接続しないと、映像が映りません。一方、テレビにはTVチューナーが内蔵されているため、地上波・BS・CS放送をリアルタイムで視聴できます。
モニター単独で映像コンテンツを楽しむためには、Amazonのテレビ向け映像出力デバイス「Fire TV Stick」が便利です。「TVer」アプリをダウンロードすることで、民法テレビ局の番組を視聴できます。
スピーカーが搭載されているか
モニターは、スピーカーが搭載されている製品と搭載されていない製品があります。一方、テレビには必ずスピーカーが搭載されています。
モニターでテレビを見たい場合は、スピーカーが搭載されている製品を選ぶとモニター本体から音声が出力されるため便利です。また、モニターに音声出力端子があれば、スピーカーを接続することで音声が出力されます。
Amazonの「Fire TV Stick」には、Bluetooth機能が搭載されています。モニターに挿すことで、5.1chサラウンドスピーカー・ヘッドホン・イヤホンなど、お好みのBluetoothスピーカーを接続できます。
リモコンが付属しているか
モニターはパソコンとの接続を主目的にしているため、リモコンは付いていません。一方、テレビにはリモコンが付属しています。
Amazonの「Fire TV Stick」には、Alexa対応の音声認識リモコンが付属しています。モニターと接続することで、電源・音量のリモコン調節はもちろん、音声による番組再生も可能となります。
接続端子がどのような機器に最適化されているか
多くのモニター・テレビには、HDMI・USB端子が搭載されており、様々な機器を接続できます。しかし細かく見ていくと、搭載されている接続端子の傾向に違いがあります。
モニターは、DisplayPort・USB Type-C等の接続端子が搭載されている製品が多く、パソコンやノートパソコンとの接続を重視しています。
テレビは、ビデオ入力・光デジタル音声出力等の接続端子が搭載されている製品が多く、DVDプレーヤーやオーディオ機器との接続を重視しています。
画質がどのような映像に最適化されているか
モニターは、仕事用の文書・画像作成やゲーム用に最適化されています。そのため、画像の細かさを表す解像度や、色が変化するまでの時間を表す応答速度が重要です。
テレビは、映画やスポーツの映像を美しく見せるように最適化されています。そのため、画面の明るさを表す輝度や、明暗のメリハリを表すコントラスト比が重要です。
最近は、パソコンで映画やスポーツを見るユーザーが多いため、映像の美しさを重視したモニターも多く販売されています。
モニターとテレビのサイズ・価格比較
モニターとテレビは、製品ラインナップが大きく異なります。モニターとテレビの両方を販売しているLGを例として、代表的な製品をピックアップして図にまとめてみました。
エントリーモデルの標準的な製品を選びましたが、サイズによって製品シリーズが異なる点はご了承ください。
サイズ | モニター | テレビ |
24型 | 19,200円 | なし |
27型 | 20,680円 | なし |
32型 | 27,810円 | 33,300円 |
43型 | なし | 58,385円 |
50型 | なし | 64,800円 |
55型 | なし | 79,800円 |
65型 | なし | 99,800円 |
75型 | なし | 122,800円 |
(※「Amazon」の2024年3月10日時点を参照)
テレビはNHK受信料が必要
TVチューナーを内蔵しているテレビを設置した場合には、NHK受信料が必要となります。NHK受信料の具体的な金額は以下の図の通りです。
通常料金 | 地上契約 | 衛星契約 |
2か月払額 | 2,200円 | 3,900円 |
1年間前払額 | 12,276円 | 21,765円 |
4年間支払総額 | 49,104円 | 87,060円 |
家族割引 | 地上契約 | 衛星契約 |
2か月払額 | 1,100円 | 1,950円 |
1年間前払額 | 6,138円 | 10,882円 |
4年間支払総額 | 24,552円 | 43,528円 |
モニターとテレビのどちらが得か
今回は、大学生で4年間の一人暮らしをする雫の場合を例に考えます。比較しやすいように、LGの32型でモニターとテレビで、どちらが得か評価してみましょう。
モニター単独で映像コンテンツを見るためには、ストリーミングメディアプレーヤーが必要です。Amazonの「Fire TV Stick」は4,980円(2024年3月10日時点)のため、モニター本体価格の27,810円と合わせると、32,790円になります。
テレビの場合は、本体価格の33,300円に加えて4年間のNHK受信料(地上契約)が必要なため57,852円です。
テレビが見やすいおすすめのモニター
LGの「23.8インチフレームレスモニター」は、フルハイビジョン(1,920×1,080)のIPSパネルを搭載。水平/垂直の両方に178°の広い視野角があり、どの方向からでも美しい映像が見られます。
スピーカー(5W+5W)搭載のモニターで、ステレオ音声を出力可能。Waves Audios社の「MaxxAudio」を採用しており、映画やスポーツ等のコンテンツでも迫力あるサウンドを楽しめます。
フレームレスデザイン採用で、2万円を切る低価格を感じさせないオシャレなデザイン。コストパフォーマンスを重視する方にオススメしたいモニターです。
LGの「23.8インチフレームレスモニター」でテレビを見たい場合には、Amazonの「Fire TV Stick」がオススメです。リモコンが付属しているため、まるでテレビのように操作できます。
さらにBluetooth機能を搭載しており、ワイヤレスヘッドホン・イヤホンを使用可能。Alexaによる音声操作もできるようになります。
LGの「23.8インチフレームレスモニター」にはHDMI端子が2つ搭載されているため、パソコンと「Fire TV Stick」の両方を同時に接続可能。モニターをテレビ代わりに使いたい方にとって、相性抜群の組み合わせとなります。