使い方にピッタリ合うモニターの選び方
現在では、モニターと言えばノングレア(非光沢)液晶が主流となっています。
Amazonのディスプレイ売れ筋ランキングを見ても、21インチ以上の製品のほとんどがノングレア液晶です。
ノングレア液晶には、主に以下のようなメリットがあります。
- 目が疲れにくく長時間作業できる
- 映り込みが少なく画面が見やすい
- 明るい場所でも文字が読みやすい
- 指紋や汚れが目立ちにくい
グレア(光沢)液晶やハーフグレア(半光沢)液晶と比較して、ノングレア(非光沢)液晶のモニターは非常に選択肢が多く迷ってしまいます。
そこで、具体的な目的別に最適なモニターを紹介します。
例1「株取引のチャートを見たい」
モニターがずらりと並んだ株取引のチャートの光景を見たことがある方は多いでしょう。
ただし、画面を3つ以上並べるためには以下のような製品が必要です。
- デスクトップパソコンの場合:3つ以上の出力に対応したビデオカード
- ノートパソコンの場合:ディスプレイアダプタまたはドッキングステーション
初心者にはセットアップの敷居が高いですし、複数台購入するモニター代金も高くなります。
そこでおすすめの方法が大画面4Kモニターを購入することです。
4Kモニターは、フルHDモニターの4倍の解像度。ウィンドウを4つ並べることでモニター4台分の情報量を表示できます。
もちろん購入するのは1台でいいため、購入予算も節約できますね。
例2「レースゲームをしたい」
レースゲームで確保したいのは、左右に広い視野です。
常に左右の景色が表示されていると、格段に運転しやすくなります。
そこでおすすめしたい製品がウルトラワイドモニターです。
ウルトラワイドモニターのアスペクト比は21:9であり、通常のモニターの16:9よりも横長で表示できます。
ドライバー視点でもサイドミラーまで表示されるため、後ろから迫る車が非常に見やすいです。
左右の景色を見られるため、実際の車で運転しているような感覚があり、没入感が大幅にアップしますよ。
例3「FPSゲームをしたい」
キャラクターを操作しながら敵と戦うFPSゲームでは、モニターの性能が重要となります。
特に見て欲しい項目は以下の通りです。
- リフレッシュレート:映像を滑らかに表示する
- 応答速度:残像感を減らして速く反応できる
- ゲームモード:明るい場所や暗い場所を見やすくする
上記の条件を高い基準で満たす製品が、ゲーミングモニターです。
ゲーミングモニターは、高いリフレッシュレートや速い応答速度などゲームにおいて重要な要素を強化しています。
FPSゲームでも有利に立ち回れるため、より勝ちやすくなりますよ。
例4「購入費用を抑えたい」
ノングレア液晶のモニターは非常に多く製品が販売されています。
価格競争も激しいため、購入費用を抑えて安いモニターを選ぶことも可能です。
安いモニターを選ぶ際は、最低限以下の項目を見ておきましょう。
- メーカー:知名度があり信頼性が高い
- サイズ:万能な21~27インチ
- 液晶パネル:色鮮やかで視野角が広いIPS
- 解像度:フルHD(1920×1080)以上
- 入力端子:ノートパソコンに対応するHDMI
低価格モニターでは、上記の条件に合う製品をピックアップしているので、ぜひ参考にしてくださいね。
例5「仕事の作業効率を上げたい」
モニター1台では表示できる情報量が大きく制限されます。
仕事でパソコンを使う方はデュアルディスプレイにして、作業を効率化しましょう。
デュアルディスプレイを導入すると以下のような使い方が可能となります。
- ウェブサイトの情報を表示しながら文章を書く
- 文章と参考資料を比較しながら整合性をチェックする
- プレビューを表示しながらソースコードを書く
- グラフィック画面とツール画面を分けて絵を描く
- ビデオ会議しながらメモを取る
特におすすめの方法が、モニターとモニターアームを組み合わせるやり方です。
縦画面・横画面・左右の配置・近づける・遠ざけるなど自由自在にモニターを動かせるため、作業がスムーズになりますよ。
大画面4Kモニター
4Kモニターは横3840×縦2160ピクセルと、フルHD(1920×1080)の4倍の解像度を持ちます。
1920×1080の画面を4つ表示できるため、マルチウィンドウの作業環境構築に最適です。
デメリットは価格がフルHDモニターより高くなる点です。ただし、フルHDモニターを4台購入するよりは予算を節約できます。
Dell 4Kモニター 27インチ
Dellの「S2722QC」は、27インチの4Kモニターです。Amazonのディスプレイ売れ筋ランキングの4Kモニターで一番売れています。
超薄型のフレームレスデザインで、モニターいっぱいに画面を表示。大画面との相乗効果で没入感抜群の映像を楽しめます。
接続端子の違いで「S2722QC」と「S2721QS」2種類の機種があります。
HDMIはどちらの機種でも接続できます。
BenQ 4Kモニター 28インチ
「4Kエンターテインメントモニター」は、モニターブランドとして非常に知名度が高いBenQの製品です。
- 周囲の明るさに応じて輝度を自動調整
- フリッカーを排除して目の疲労を軽減
- ブルーライトによる目への刺激を軽減
上記のような目にやさしいBenQ独自のアイケア技術で、長時間の使用を可能にします。
長時間パソコンを使用するゲーム実況者やプログラマは、BenQのモニターをすすめる方が多いです。
メーカーの信頼性に定評があり、選んで間違いのないモニターと言えるでしょう。
LG 4Kモニター 31.5インチ
LGの「32UN500-W」は、31.5インチの4Kモニターにおいて非常に人気のある製品です。
HDR10に対応しており、明るい部分はより明るく暗い部分はより暗く再現するため、メリハリの効いた美しい映像を出力します。
内蔵スピーカーは、5W+5Wと大容量のステレオスピーカーを搭載。
別途スピーカーを購入しなくても迫力あるサウンドを楽しめる点が嬉しいですね。
ウルトラワイドモニター
ウルトラワイドモニターは、通常のモニターと比較して横長い形です。アスペクト比が一般的な「16:9」ではなく、「21:9」となります。
ウルトラワイドモニターを使うと、景色が広く表示されるためゲームや映画において臨場感が高まります。
- 画面サイズ:34インチ
- ディスプレイ形状:曲面型
- 解像度:3440×1440ピクセル(UWQHD)
- リフレッシュレート:144Hz以上
今回は特にレースゲームやオープンワールドゲームに適している、上記の条件のモニターをピックアップしました。
LG ゲーミングモニター 34インチ
LGの「UltraGear 34WP60C-B」は、ディスプレイがカーブする曲面型の34インチゲーミングモニターです。
映像に包みこまれるような感覚で、圧倒的な没入感を演出します。
リフレッシュレートは160Hzで、1秒間に160フレームを表示。
映像が滑らかに表示されるため、よりリアルな動きを楽しめますよ。
Dell ゲーミングモニター 34インチ
Dellの曲面ゲーミングモニター「S3422DWG」は、「VESA DisplayHDR 400」認定を取得したディスプレイを搭載。
sRGBカバー率99%・DCI-P3カバー率90%の色域で、卓越した色の鮮明度を誇ります。
- 34インチ大画面の曲面型スクリーン
- 約8.5mm(上左右3辺)の超薄型ベゼル
- 3000:1の大きなコントラスト比
- DCI-P3カバー率90%の色域
上記性能の組み合わせは、広い視野にメリハリの効いた鮮明な色彩を実現して、圧倒的なリアル感です。
MSI ゲーミングモニター 34インチ
MSIの34インチ湾曲ゲーミングモニター「Optix MAG342CQR」は、ゲームに特化した性能を発揮。
応答速度も1msと非常にレスポンスが速く、ゲームのコントロール操作もすぐに反映してくれます。
UWQHD(3,440×1,440)の広さは、上の画像を見れば一目瞭然。
湾曲率が1500R(半径1500mm)と高く、短い視線移動で左右の景色を把握できるように工夫されています。
ゲーミングモニター
ゲーミングモニターは、ゲームプレイが快適になる目的に特化したディスプレイです。
- リフレッシュレート(1秒間に画面を更新する回数)144Hz以上
- 応答速度(画面が色を変化する時間)1ms以下
- ゲームモード(ゲーム用途に見え方を最適化)を搭載
- 画面全体を見渡せる24インチのディスプレイサイズ
- 信頼性が高い有名ブランドの売れ筋製品
今回は上記の条件で絞った、ゲームモニター3製品を紹介します。
BenQ ゲーミングモニター 24インチ
BenQ(ベンキュージャパン)の「ZOWIE XL2411K」は、使い勝手の良いモニタースタンドが特徴的なゲーミングモニターです。
- 持ち運びに便利な取っ手
- 高さ調整(15.5cm)が可能
- 以前の高さに簡単設定できる目盛り
- ケーブルを収納するケーブル穴
- コンパクトな台座
- 上下-5~23°のチルト調整
- 左右45°のスウィーベル調整
ゲームプレイ時の動作に合わせて柔軟にセットアップできるため、よりゲームに集中できます。
DELL ゲーミングモニター 24.5インチ
DELLの「G2524H」は、リフレッシュレート280Hzとゲーミングモニターの中でも最高クラスの性能です。
映像が滑らかに表示されるため、ゲームプレイにおいて動きの遅延を最小限に抑えられます。
応答速度も0.5msと非常に速いため、FPSなど対戦ゲームで特に力を発揮します。
モニタースタンドが回転に対応しているため、縦画面に切り替えられる点も便利ですね。
Pixio ゲーミングモニター 23.8インチ
アメリカのゲーミングモニターブランド、Pixioの「PX248 Wave」は、オシャレなデザインが特徴的なディスプレイです。
白を基調としたスタイリッシュな外観で、明るいインテリアに馴染みます。
もちろん、リフレッシュレート200Hzなどゲーミングモニターとしての性能も折り紙付き。
これを機会に部屋を白のゲーミングガジェットで揃えるのも面白そうですね。
低価格モニター
低価格モニターは、シンプルな性能で安い値段を実現したディスプレイです。
- 使い勝手が良い24インチ
- 没入感が高いスリムベゼル
- リフレッシュレート60Hz以上
- HDMI接続可
- VESAマウント対応
- 信頼性が高い有名ブランド
上記の条件を満たした、コストパフォーマンスが高い低価格モニターを3製品紹介します。
PHILIPS モニター 23.8インチ
PHILIPSのモニター「241E1D/11」は、Amazonのディスプレイ売れ筋ランキングで1位(2024年4月18日時点)の製品です。
広視野角のIPSディスプレイを採用しており、どの方向から見ても鮮明な画面を表示します。
画面のちらつきを抑制するフリッカーフリーや、ブルーライトを抑えるローブルーモードを搭載している、目にやさしいモニターです。
IRIS OHYAMA モニター 24インチ
アイリスオーヤマの「DT-FF233S-B」は、スピーカー搭載のモニター。
1W+1Wと性能は高くありませんが、テレビのように使いたい場合に便利です。
映画・ブルーライトガード・FPS・RTSと4つの表示モードを搭載しており、使用方法に適した設定を簡単に選べます。
Xiaomi モニター 23.8インチ
Xiaomiの「A24i」は、10,980円(Amazon2024年4月18日時点)と圧倒的な低価格が特徴的なモニターです。
最薄部は7.5mmと驚きの薄さ。軽量のためモニターアームとの組み合わせもおすすめできます。
リフレッシュレートも100Hzと、低価格モニターとしては高性能。コストパフォーマンスの高さが光る製品です。
モニターアーム
モニターとモニターアームを組み合わせると、以下のように使い勝手が大幅に向上します。
- デスク上の作業スペースが広くなる
- 高さや角度を自由自在に調整できる
- 見やすい位置にモニターを移動できる
- 縦画面と横画面を使い分けできる
- 配線をスッキリとまとめられる
モニターアームを購入する際は、スムーズにモニターを動かせるように品質が高い製品を選びましょう。
安価なモニターアームを購入すると、モニターが安定せずにブレてしまうため結局買い換えることになります。
ERGOTRON モニターアーム
おすすめのモニターアームはエルゴトロン一択です。
取り付けられるモニターの重さは3.2~11.3kg。34インチの大きさまで対応しているため、将来モニターを買い替えても使い続けられます。
VESA規格は100x100mm・75x75mmに対応しており、今まで紹介したすべてのモニターと組み合わせ可能です。
保証期間は10年もあり、メーカーの耐久性に関する自信が伺えます。