- 「X95J」「X90J」「X85J」「X80J」の違い
- 画像処理を行う高画質プロセッサー
- 高精細な映像に作りかえる解像エンジン
- 色を自然に再現する色彩技術
- 明暗をくっきりと表示するコントラスト
- バックライトのコントロール
- 斜めからの見た場合の画質向上
- 映り込みを防ぐ低反射素材の採用
- リフレッシュレートの違い
- 動きの速いシーンをくっきりと描く技術
- 映像から音が聴こえるような独自の音響技術
- 音圧や定位感を強化するサブウーファー
- あらゆる音源の立体音響化
- ソニーのコンテンツサービス「BRAVIA CORE」
- 高画質を維持するNetflix画質モード
- IMAXシアターの臨場感あふれる音と映像を体験
- 直接テレビに話しかけることで操作・検索
- 画面サイズのラインナップ
- 画面への没入感を高めるデザイン
- グレードが上がるにつれて価格も高価に
- 予算を目安にテレビのグレードを選択しよう
「X95J」「X90J」「X85J」「X80J」の違い
ソニーの2021年ブラビア4K液晶テレビ、「X95J」「X90J」「X85J」「X80J」のスペックについて、異なる項目を比較してみましょう。
シリーズ名 | X95J | X90J | X85J | X80J |
プロセッサー | XR | XR | HDR X1 | HDR X1 |
高精細化 | XR 4K Upscaling | XR 4K Upscaling | 4K X-Reality PRO | 4K X-Reality PRO |
映像の色彩技術 | XR TRILUMINOS PRO | XR TRILUMINOS PRO | TRILUMINOS PRO | TRILUMINOS PRO |
高コントラスト化 | XR Contrast Booster 10 | XR Contrast Booster 5 | なし | なし |
バックライト | 直下型LED部分駆動 | 直下型LED部分駆動 | LEDバックライト | LEDバックライト |
斜めからの画質 | X-Wide Angle | なし | なし | なし |
低反射素材 | X-Anti Reflection (65型を除く) |
なし | なし | なし |
リフレッシュレート | 120Hz | 120Hz | 120Hz | 60Hz |
動きくっきり | XR Motion Clarity | XR Motion Clarity | Motionflow XR240 | なし |
音響技術 | Acoustic Multi-Audio | Acoustic Multi-Audio | なし | なし |
サブウーファー | 搭載 | なし | なし | なし |
あらゆる音源の立体音響化 |
3D Surround Upscaling | 3D Surround Upscaling | なし | なし |
専用コンテンツ | BRAVIA CORE | BRAVIA CORE | なし | なし |
Netflix画質モード | Netflix Calibrated Mode | Netflix Calibrated Mode | なし | なし |
IMAX体験 | IMAX ENHANCED | IMAX ENHANCED | なし | なし |
ハンズフリー機能 | 搭載 | 搭載 | なし | なし |
画面サイズ | 85、75、65型 | 75、65、55、50型 | 75、65、55、50、43型 | 65、55、50、43型 |
デザイン | Seamless Edge | Flush Surface | Flush Surface | Slice of Living |
価格(65型) | 307,500円 | 214,300円 | 189,700円 | 138,600円 |
(※価格については「価格.com」より2021年7月21日の最安価格を参照)
「X95J」「X90J」「X85J」「X80J」の異なるスペックについて、それぞれ具体的に解説します。
画像処理を行う高画質プロセッサー
ソニーのブラビアシリーズは、映像信号を分析し画像処理を行う高画質プロセッサーを搭載しています。
「X95J」「X90J」は、数十万もの映像信号を横断的に分析する認知特性プロセッサー「XR」を採用。「X85J」「X80J」のプロセッサー「HDR X1」と比較して、より自然な美しさで映像を描き出します。
高精細な映像に作りかえる解像エンジン
ソニーのブラビアシリーズは、地上放送やネット動画等のコンテンツを高精細な4K映像に作り替える解像エンジンを搭載。ハイビジョン映像は4K映像にアップコンバート、4K映像はさらに高精細化できます。
「X95J」「X90J」は、オブジェクト認識と質感再現のデータベースを加えた「XR 4K Upscaling」を採用。「X85J」「X80J」の解像エンジン「4K X-Reality PRO」と比較して、よりリアルな質感の表現が可能になりました。
色を自然に再現する色彩技術
ソニーのブラビアシリーズは、色を自然に再現する色彩技術を搭載。彩度・色相・明度を三次元で検出することで、明るく色鮮やかに映像を描き出します。
「X95J」「X90J」は、色再現領域をより一層拡大した「XR TRILUMINOS PRO」を採用。「X85J」「X80J」の色彩技術「TRILUMINOS PRO」と比較して、より細部まで忠実に色を再現することが可能になりました。
明暗をくっきりと表示するコントラスト
ソニーのブラビアシリーズは、独自のアルゴリズムに基づきコントラストを向上。明るい部分はより明るく、暗い部分はより暗くすることで、明暗をくっきりと表示できます。
「X95J」は「XR Contrast Booster 10」、「X90J」は「XR Contrast Booster 5」を搭載。コントラストブースターの数値は、効果の高さと精度を表しています。
バックライトのコントロール
映像全体をブロックに分けてバックライトをコントロールすると、より高いコントラストを実現できます。
「X95J」「X90J」は、LEDバックライトを液晶パネル下に配置する「直下型LED部分駆動」を搭載。映像の明るいエリアをLED点灯、暗いエリアをLEDオフにすることで、奥行や微妙なディテールを美しく表現できます。
斜めからの見た場合の画質向上
光学設計によりLEDバックライトの光を制御すると、より広い視野角を実現可能です。
「X95J」は、ソニー独自の光学設計「X-Wide Angle」を搭載。斜めから見た場合でも鮮やかな映像を楽しめます。
映り込みを防ぐ低反射素材の採用
表面に低反射な素材を採用することで、太陽光や室内灯などの外光の反射を抑えられます。
「X95J」の85・75型は「X-Anti Reflection」を採用。明るい環境で、鏡のように反射して見える映り込みを防ぎます。
リフレッシュレートの違い
リフレッシュレートとは、画面が1秒間に画像を描画できる数を指します。例えば60Hzであれば、1秒間に60回画面を更新します。
「X95J」「X90J」「X85J」のリフレッシュレートは120Hz、「X80J」は60Hzです。リフレッシュレートが高いほど残像感が低減され、動きの速い映像が見やすくなります。
動きの速いシーンをくっきりと描く技術
ソニーの「XR Motion Clarity」は、LEDバックライトの発光エリア制御により残像感を低減して、リアリティーのある映像を表現。また、「Motionflow XR240」は映像の表示時間を4倍速と同等にすることで動きの速い映像を再現します。
「X95J」「X90J」は「XR Motion Clarity」、「X85J」は「Motionflow XR240」を採用しており、動きの速いシーンをくっきりと描き出します。
映像から音が聴こえるような独自の音響技術
「X95J」「X90J」「X85J」「X80J」の全てに、音の歪みを低減するための振動版を採用した「X-Balanced Speaker」を搭載。クリアな高音質と迫力のある重低音を実現しています。
また「X95J」「X90J」には、独自の音響技術「Acoustic Multi-Audio」を採用。画面上部にサウンドポジショニングトゥイーターを搭載することで、映像から音が聴こえるような臨場感を味わえます。
音圧や定位感を強化するサブウーファー
サブウーファーは、低音域のみを担当するスピーカーです。メインスピーカーの低音をサポートし、より迫力のある音を再生します。
「X95J」は、画面背面に独立したサブウーファーを搭載。音圧や定位感を強化し、よりリアルな音を体験できます。
あらゆる音源の立体音響化
「X95J」「X90J」「X85J」「X80J」の全てに、立体音響技術「Dolby ATMOS」を採用。テレビ本体のスピーカーで三次元の立体音響を体感できます。
また「X95J」「X90J」には、あらゆる音源を三次元の立体音響にする「3D Surround Upscaling」を搭載。「Dolby ATMOS」以外のコンテンツも立体音響化が可能です。
ソニーのコンテンツサービス「BRAVIA CORE」
ソニーは、ソニーピクチャーズと連携したコンテンツサービス「BRAVIA CORE」を提供。「BRAVIA CORE」は、BRAVIA XR専用のコンテンツサービスであり、「X95J」「X90J」で視聴できます。
また、「X95J」「X90J」の購入者には「BRAVIA CORE」の特典を用意。最新映画や大ヒット映画から10作品と引き換えできるクレジットと、豊富な映像作品が2年間見放題となるプロモーションが付与されます。
高画質を維持するNetflix画質モード
ソニーは、Netflixと協力して高画質を維持するためのNetflix画質モードを開発しました。
「X95J」「X90J」は、「Netflix Calibrated Mode」を搭載。Netflixのコンテンツにおけるクリエイターのビジョンと意図を、より忠実に再現できます。
IMAXシアターの臨場感あふれる音と映像を体験
「IMAX ENHANCED」は、IMAXシアターの臨場感あふれる音と映像を家庭で視聴できる機能です。
「X95J」「X90J」は、「IMAX ENHANCED」搭載。IMAXのコンテンツを、独自のアスペクト比とオーディオテクノロジーで楽しめます。
直接テレビに話しかけることで操作・検索
「X95J」「X90J」は、ハンズフリー機能を搭載。「OK Google」とテレビに話しかけることで、テレビの電源や音量コントロールを操作できます。
またハンズフリー機能により、YouTube等の動画コンテンツも、テレビに話しかけることで検索できます。
画面サイズのラインナップ
ソニーの4K液晶テレビ、ブラビアはシリーズによって画面サイズのラインナップが異なります。例えば、画面サイズが小さい43型は「X85J」「X80J」で展開されており、画面サイズが大きな85型は「X95J」のみ展開されています。
ソニーの4K液晶テレビは、シリーズのグレードが上がるにつれて、より大きな画面サイズのラインナップが用意されています。
画面への没入感を高めるデザイン
ソニーの4K液晶テレビは、シリーズのグレードが上がるにつれて、より画面への没入感を感じられるデザインへと変化します。
「X90J」「X85J」は画面とベゼルの段差をなくした「Flush Surface」、「X95J」はさらにベゼルを極端に細くした「Seamless Edge」のデザインを採用しています。
グレードが上がるにつれて価格も高価に
ソニーの4K液晶テレビは、シリーズのグレードが上がるにつれて、価格も上がります。(※価格については「価格.com」より2021年7月21日の最安価格を参照)
全シリーズで販売されている65型で比較すると、「X85J」と「X80J」の差が51,100円、「X90J」と「X85J」の差が24,600円、「X95J」と「X90J」の差が93,200円となっています。